【拒食症克服】どうしても他人と比べてしまう…

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

今回は拒食症克服中にありがちな「他人と比べてしまう」ことについて、私の考えを書いてみます。

食べる量を人と比べてしまう…

拒食症で痩せていた頃、周りの人の食べる量がいつも気になって仕方がありませんでした。自分が食べるべき量が分からなかった私は、おそらく周りの人と比べることで自分が食べ過ぎていないかを確かめ、安心したかったのでしょう。ただ、それだけではなく、当時の私は他人よりも多く食べていると自分が「負けた」ような気がして許せませんでした。だから、家族で食事の準備をしていて配膳を任されたときは、必ず自分の分が一番少なくなるようにし、友達とランチに行ったときは、なるべく友達が選んだメニューよりカロリーの少ないものを注文していました。

「自分は拒食症で痩せすぎているのだから、(拒食症ではない)他人と比べてはいけない」と頭では分かっていても、いざとなると負けず嫌いの性格がムクムクと湧き上がってきて、他人と比べては一人で勝手に競う(=少なく食べようとする)ことを止められませんでした。

比べるのがいけないのではない

拒食症克服を目指すみなさんの中にも、私のように「他人と比べてしまってなかなか思うように食べられない…」「どうしたら他人と比べずに食べられるようになるんだろう?」と悩んでいる方がいらっしゃると思います。

そんな方に私がお伝えしたいのが「比べるのがいけないのではない」ということ。

実際、私は拒食症克服を目指してこの2年半で約10kg体重を増やしてきましたが、正直今でも食べる量を他人と比べてしまうことはあります。ただ、拒食症で痩せていた頃と大きく違うのは、比べてもその後の行動に影響が出なくなったこと。もちろん、自分以外の周りの人が全員自分より明らかに少なく食べていたら少しモヤモヤはしますが、それだけが理由でパニックに陥ったり、その後の食事や運動で(負けた分を取り戻そうと)調整したりすることはなくなりました。

要するに、拒食症克服のために大切なのは「他人と比べないようになること」ではなく「比べても大丈夫になる(=パニックにならない、自分の食べたいもの・食べたい量を食べられる)こと」なのです。

比べても大丈夫になる!

拒食症克服中はただでさえ「食べなきゃ、でも食べるのが怖い」という葛藤があるのに、さらに他人と比べて落ち込んだり、イライラしたり、パニックになったりで苦しいことも多いと思います。でも、他人と比べてしまうこと自体が悪いわけではありません。というより、他人と比べることは拒食症に関わらず(食べること以外でも)やってしまうもので、自分の意志でやめようと思ってもなかなかやめられないものなのではないかと思います。それよりも、拒食症克服中の人にとっては、比べてしまった後、どのように行動するか(他人より自分が多く食べていると分かっても、パニックにならずに、食べたい量を食べることができるか、後の食事や運動で調整しようとせずにいつも通り過ごせるか)が重要なカギになるのです。

拒食症克服中のみなさんがこれからも前向きに取り組み続けられることを心から願っています。

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